HOMEおでかけレポート > 着物でお茶を一服…着付け教室「あめや藤本」

おでかけレポート

着物でお茶を一服…着付け教室「あめや藤本」

4月12日、あめや藤本さんでの第1回目の着付け教室を開催しました

着付け教室
先生の説明を聞きながら着付け
 12日は下京区の「あめや藤本」さんで午後1時半から着付け教室を行い、初心者を含む8人が参加しました。藤本千賀子さんを講師に襦袢から着物、帯と一通りを体験。襦袢の襟抜きの程度や着崩れしない抑え方を聞き、何度も着なおして練習。着物も裾の長さの取り方やおはしょりを美しく見せる処理のしかたも伝授。帯は名古屋帯を美しく結べるように、仮ひもを使ったお太鼓の作り方を学びました。
report_080412-02.jpg
簡単帯結びの説明を聞く
 また、あらかじめ帯を洗濯バサミ8個でお太鼓の形につくり、背負えばできあがる「簡単帯結び」も教えていただきました。

report_080412-03.jpg
お手前の後はお道具の拝見
 着付けの後、階下のお茶室で茶人であり、染匠である藤本最慶先生のお手前による本格的な茶席を体験しました。
 設えも春らしく、軸は松尾芭蕉の句、花入れは青磁筍花瓶と少し季節を先取り。お花は八重桜と花蘇芳に、新芽の赤が鮮やかな紅柏と、これも春の息吹が感じられるもの。釜はこの季節だけに使われる釣り釜。五徳(ごとく)を使わず、天井から鎖で釜を吊り下げますので、所作にしたがってなんとも優しげにゆらゆら揺れ、その風情が柔らかな春風を思わせます。
 何とも優雅な中でまず主菓子をいただき、今回は「お濃茶」をいただきました。初めて濃茶をいただいた私は、ドロッとした濃さにびっくり。口に含むと苦さとともにほんのりとした甘さを感じました。
report_080412-04.jpg
二条城にて、しだれ桜がキレイ~
 薄茶と違って、濃茶はひとつの椀を同席した者で回し飲みします。ひとり三口半ずついただいて、その都度小茶巾で飲み口を清め、次の人に送り、末客が飲みきっておしまい。連客は全員にお茶が行き渡るよう、また末客で飲みきれるよう、気を使いつついただいていきます。「お茶は初めて」という方もいる中、最後の方が「グッ」と飲んで「おいしい」とぴったりおさまりました! でも、濃茶はとても「強い」お茶ですので、夏場などにいただくと、慣れない方の中には胸が悪くなる人もいるとか…。
 次にお干菓子と「お薄」をいただき、最後に口直しに「白湯」をいただきました。
 お茶席の後は、近所の菅神社へ行き、名残りの桜を愛で記念写真。それから二条城の夜間ライトアップへ。この時期、着物姿の人は無料! 昼間は春の陽気が暖かいものの陽が落ちると少し肌寒く、「花冷え」の雰囲気の中、園内の枝垂れ桜や里桜、山桜などさまざまな種類の桜を楽しみました。