おでかけレポート
お食事会と唐長本店・水上殿訪問
4月19日、泉商店さんでの第2回目の着付け教室を開催しました
着付けと食事会のあと、唐長修学院サロンを訪問
半幅帯というと浴衣に締めるものというイメージがありますが、様々な色柄・織のものがあり、金襴のものは付け下げにあわせたり、博多織は粋に木綿の着物に合わせたりと、いろいろ活用できるもの。これからの季節、5月半ば以降はお日和によっては単衣も着られます。木綿の単衣に気軽な半幅帯を合わせるのも楽しそう。丁度良い時期に教えていただきました。
文庫結びは、年齢や好みによって羽根の大きさや角度を変えて、お若い方から年齢のいった方まで締められます。みなそれぞれ、思い思いに好みの大きさに結んでいました。
午後からは「おでかけ」のみご参加のKさん、Hさんら3人が加わって、町家レストラン「トラットリア花門」でパスタランチ。
初参加のKさんは、Hさんの大学時代のお友だちで、お母様に着付けしていただいての参加。実はKさんのお母様は「京都民報」の古くからの大ファン。当日同行したスタッフと、「お顔を拝見したらすぐに分かりましたよ」と一挙に打ち解けました。
和裁のお仕事をしているというYさんは、久し振りのお出かけとのこと。かわいいうさぎの小物で統一、長羽織もうさぎ。「うさぎの小物に弱い」のだそうです。
Nさんはサクラの花模様の素敵な単羽織、お出かけ2回目でお着物姿も板についてきたSさんと和気あいあいのお食事会となりました。
町家レストランの雰囲気に感心しつつ、ランチも美味しく満足のひととき…ですが、パスタ(麺類)となると、「ハネ」が気になりますよね。皆さん、着物を汚さないようによだれかけのようにナフキン、ハンカチを2重に「ハネ」をばっちりガード!していただきました(笑)
おいしいパスタでお腹を満たした後は、唐長修学院サロンへ。以前の「着物美人」でもご紹介した唐長さんは、寛永年間創業の京唐紙の老舗。現当主・千田堅吉さんで11代目となります。
当主婦人の郁子さんのご案内で、唐長の設えでリフォームした町家「水上殿」を見せていただきました。この日の郁子さんのお召し物は、地紋に南蛮七宝を織り出した深い紫色の色無地に、同じ柄を織り出した白い帯。一同、「わー。唐紙と同じ柄やわぁ」と感心。この南蛮七宝、同じ柄でも見方によって丸と菱をつなげた幾何学文に見えたり、花柄に見えたり、なんとも不思議な文様なのです。「花柄」と捉えると可愛らしく、「幾何学文」と捉えると粋に見え、単純な文様なのに飽きることがありません。決して「古くささ」を感じさせない文様の完成度の高さ、江戸時代の職人さんのデザイン力の見事さに感服!!
「水上殿」玄関で記念撮影 アンティークのランプがよく調和したダイニングキッチンには、瓢箪柄の壁紙やケイトウのタペストリー、戸棚ケースの奥板に貼られた南蛮七宝柄の和紙、しのぶ柄のテーブル敷き…。さらに、“ちょっとワインを楽しめる”ようにと設えたバーには、唐紙をはさんだ合わせガラスを天板に使ったバーカウンターが。「和」と「洋」が不思議なほどすんなりと自然に溶け合っているのです。江戸期からの唐長柄の和紙がルネ・ラリックのアンティークガラスやインテリアとこれほど相性が良いとは驚きでした。
そして、特別に秘蔵・未公開の版木蔵も覗かせていただきました。版木は朴(ホオ)の木とのこと。材質が緻密で均質で細工がし易いのだそうです。
「着物姿がよく似合うでしょ。お好きなところで写真も撮ってね」と、郁子さんからすすめられ、全員思い思いの好きな場所でパチリと記念撮影。
その後、歩いて唐長本店(修学院)へ。郁子さんの「千ママコーナー」で、唐紙見本帳を見せていただき、美味しいコーヒーで一息。郁子さんと堅吉さんのラブストーリー「夢物語り」に耳を傾けました。そして何と、お土産に本(『唐長の「京からかみ」文様』紫紅社文庫)と夫妻の写真を印刷した栞をいただきました。
現代の暮らしに「憩い」を届けたいと夢を語る郁子さんの楽しいおしゃべりに元気をいただき、私の家にもほんのちょっと唐紙を、そんな暮らしにあこがれてしまう午後のひとときでした。
初参加のKさんは、Hさんの大学時代のお友だちで、お母様に着付けしていただいての参加。実はKさんのお母様は「京都民報」の古くからの大ファン。当日同行したスタッフと、「お顔を拝見したらすぐに分かりましたよ」と一挙に打ち解けました。
和裁のお仕事をしているというYさんは、久し振りのお出かけとのこと。かわいいうさぎの小物で統一、長羽織もうさぎ。「うさぎの小物に弱い」のだそうです。
Nさんはサクラの花模様の素敵な単羽織、お出かけ2回目でお着物姿も板についてきたSさんと和気あいあいのお食事会となりました。
唐長サロン「水上殿」。壁も天井もみーんな唐紙です。
おいしいパスタでお腹を満たした後は、唐長修学院サロンへ。以前の「着物美人」でもご紹介した唐長さんは、寛永年間創業の京唐紙の老舗。現当主・千田堅吉さんで11代目となります。
当主婦人の郁子さんのご案内で、唐長の設えでリフォームした町家「水上殿」を見せていただきました。この日の郁子さんのお召し物は、地紋に南蛮七宝を織り出した深い紫色の色無地に、同じ柄を織り出した白い帯。一同、「わー。唐紙と同じ柄やわぁ」と感心。この南蛮七宝、同じ柄でも見方によって丸と菱をつなげた幾何学文に見えたり、花柄に見えたり、なんとも不思議な文様なのです。「花柄」と捉えると可愛らしく、「幾何学文」と捉えると粋に見え、単純な文様なのに飽きることがありません。決して「古くささ」を感じさせない文様の完成度の高さ、江戸時代の職人さんのデザイン力の見事さに感服!!
「水上殿」玄関で記念撮影
そして、特別に秘蔵・未公開の版木蔵も覗かせていただきました。版木は朴(ホオ)の木とのこと。材質が緻密で均質で細工がし易いのだそうです。
「着物姿がよく似合うでしょ。お好きなところで写真も撮ってね」と、郁子さんからすすめられ、全員思い思いの好きな場所でパチリと記念撮影。
その後、歩いて唐長本店(修学院)へ。郁子さんの「千ママコーナー」で、唐紙見本帳を見せていただき、美味しいコーヒーで一息。郁子さんと堅吉さんのラブストーリー「夢物語り」に耳を傾けました。そして何と、お土産に本(『唐長の「京からかみ」文様』紫紅社文庫)と夫妻の写真を印刷した栞をいただきました。
現代の暮らしに「憩い」を届けたいと夢を語る郁子さんの楽しいおしゃべりに元気をいただき、私の家にもほんのちょっと唐紙を、そんな暮らしにあこがれてしまう午後のひとときでした。
コメント
「水上殿」「唐長本店」では、夢のような時間を過ごさせていただき、ありがとうございました。
COCON烏丸のショップや、室町三条サロンで、唐紙のカードや豆皿、壁紙や襖のサンプルを見て、江戸時代からある文様なのに全然古びない、手仕事の暖かさと不思議な魅力を感じていました。
でも、唐紙を貼った小さなランプを置いた空間はイメージ出来ても、唐紙の壁紙や襖で設えた部屋はなかなか想像しにくいものです。
唐長さんの唐紙をインテリアに取り入れた料亭の写真を見ても、何か自分の暮らしとはかけ離れた物のように思えたりして・・・
それが、水上殿では、家中丸ごと唐長唐紙だったのです!壁紙、襖はもちろん天井、衝立など、広い面を彩るものから、棚の扉やテーブルの腰板、クロスなど、ちょっとしたスペースに至るまで、こんな風にこんな所にも使えるんだ~と、まさに「目から鱗」の連続でした。
また、どんなに忙しくてもしんどいことがあっても、ご主人様と1日1度はお茶の時間を持ち、夢を語り合って来られたとのお話、とても感動しました。
いただいた本は宝物。すっかり千ママさんのファンになった私です。
これからも素敵な企画を楽しみにしています。
投稿者: こゆき | 2008年5月15日 00:23