着物クラブ

　着物の仕事を中心にするようになって10年ほど経ちます。小さい頃から日本舞踊、お茶、お花などをたしなみ、着物とかかわる環境に育ちました。日常でストレスを感じた時、着物に触り、帯や小物の組み合わせをあれこれ考えていると、気分が落ち着いていく自分がいました。
　子育ても一段落した頃、１級着付士の資格を取り、知り合いの呉服屋さんが主催する展示会の手伝いや近所のお友だちに着付けを頼まれるなど、着物関連のお仕事が増えてきました。「ほんまにええもんを見てもらいたい」、「何年先にタンスから出してもやっぱり好きや」と思って貰える物を提供したいと思うようになりました。

　御世話になっている問屋さんの移転を機に、この３月初めて自分が選んだ着物、帯などの展示会を開き、これまで着物を通じてご縁があった方たちに、私が選んだ着物を見ていただきました。一人ひとりに似合う色や柄、ＴＰＯに合わせた着物、帯を合わせて楽しい一時を過ごさせていただきました。小さい頃から親しんできた和事は今も続いており、私の中の日本的なＤＮＡが一筋につながってきたようです。着物のお仕事が一番、ますます実感しています。