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おでかけレポート

春のおでかけ…歌舞伎鑑賞教室

4月25日、おいしいフレンチと歌舞伎鑑賞教室の会を開催しました

一品ごとに料理の説明を

 着物クラブの4月のお出かけは、歌舞伎鑑賞教室です。あいにくの大雨にもかかわらず、滋賀県からの方を含む12人にご参加いただき、Kezako(ケザコ)さんの京野菜フレンチと歌舞伎鑑賞教室で楽しいひとときを過ごせました。
 Kezakoさんでは、フレンチには珍しい食材の取り合わせや和風の味付けに驚きの連続でした。
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新鮮な驚きだった前菜

 まずは前菜、ほんのり甘い茶碗蒸し風プリンの上にバイ貝やアサリなどの貝にクルトン、カラマンシーのゼリーにオリーブオイルなど様々な味と食感が楽しめる一品でスタート。次に赤ワインで煮たイイダコと生麩のグラタンに空豆と水菜を添えたもの。続いて、スープは春キャベツのポタージュ。スープにはつくね芋のすり身を揚げたものが添えられていて、スープに浸して一緒にいただきます。
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メインのホウボウ。天辺の菜の花は白菜の花

 メインはお魚でした。カリッと焼き目のついたホウボウのグリルの下には、イカの塩辛と豚足のすり身を詰めて煮込んだ京都大原のシイタケが。それらをシイタケとスルメイカでとったスープに浸し、全体をハーブのマジョラムが引き締めています。
 コースの最後を締めくくるデセールも、苺のジュレにライムのムース、に柚子味噌のアイス…と、どこまでも意表をつかれる意外な組み合わせ、そしてそれが不思議と絶妙にマッチしている!!
 左京区の大原で農家さんをしているNさんも「シェフは毎週来られるお得意さん。京野菜がこんな味に変身するとは」と感激。リピーターのFさんやAさんも「これは初めて!」と目を輝かせていました。

 南座での歌舞伎鑑賞教室は大入り満員で、既に1階、2階は満席のため、3階席からの観劇となりました。
 前半は、落語家の桂九雀さんが舞台仕掛けや歌舞伎用語を解説。そして、毎年恒例の、客席から一人選んで歌舞伎の衣装着用体験も。今年は滋賀県からお越しの若いお嬢さんが選ばれ、楽屋で着替えのため舞台袖から退場。九雀さんの楽しい解説は、定式幕から始まり、全部で11もあるという“セリ”の説明などなど。花道にあるセリは「すっぽん」と呼ばれ、そこから登場するものは狐狸妖怪など「人外」のモノなのだとか。…と、説明の最中にすっぽんがセリ上がり、先ほどのお嬢さんが登場! 「将門」の滝夜叉姫の衣装で登場でした。
 最後に、通常の興行ではまず見られない、11もあるセリや回り舞台を一堂に動かしてみせてくれた演出には拍手。

 休憩をはさんで後半は、上村吉弥さんによる「京鹿子娘道成寺」。「引き抜き」や花笠、振鼓などの小道具を使った踊りは女方舞踊の最高峰といわれる大曲。吉弥さんは若い女性の一途な恋心をさまざまに踊りわけ、見事に演じきられました。大向こうさんも大勢おられて、要所要所で「美吉屋!」の掛け声が。生の舞台の迫力と臨場感を存分に味わえました。

 歌舞伎を見たのは中学生以来というMさんは「吉弥さん、きれい。着物は5枚ほど着替えられたけど、どれも目を見張る柄と色で本当に見とれていました」とうっとり。これで2000円とは、本当にお得な教室でした。

 メイストームという最悪な天気にもめげず、着物でいらしていただいた皆様、あいにく洋服で参加された皆様、本当にありがとうございました。

コメント

こんにちは。先日はお疲れ様でした。洋装で参加したNです。着物着られなくて残念でした!
皆さん、ちゃんと雨コートを用意されていて、すごいな~。私も今年は絶対に雨コートを買うぞ~と心に決めました!
歌舞伎鑑賞教室、3階からの観劇もなかなか面白かったです。舞台全体を見渡せるので、盆とセリとを全部動かす演出はよく見えてお得な感じでした。大向こうさんも近くて、迫力あったし(w
来年ももし企画されたら絶対参加します!もちろん着物で!

猫村さん、ご参加ありがとうございました。
お天気が残念でしたね。次回はぜひお着物でどうぞ!
ではでは(^^)/