南アに快勝、力示したディーンズ・ワラビーズ
トライネイションズ2008第3戦 オーストラリア‐南アフリカ(7月19日、オーストラリア・パース)
第2戦でニュージランド国内で10年ぶりとなる勝利をあげた南アフリカ・スプリングボクス。ホームで迎え撃つオーストラリア・ワラビーズは、スーパー14・クルセイダーズを常勝軍団に育て上げたロビー・ディーンズヘッドコーチのトライネイションズ初采配となる注目の一戦。
南アは、50メートル5秒フラットのスピードを持つNO8ピエール・スピースと至宝フランソワ・ステインをスタメン起用。オーストラリアは、LOナイサン・シャープ、NO8ワイクリフ・パルー、WTBロテ・トゥキリがそろってけがから復帰し、ベストメンバーで臨んだ。
前半からワラビーズはSOマット・ギタウ、CTBベリック・バーンズのゲームコントロールで積極的にボールを動かす。トゥキリ、CTBスターリング・モートロックらの突破で南ア陣内に攻め入るも、出足早く分厚いディフェンスの前にハンドリングエラーが続く。
7分にCTBステインがPGを決め南アが先制する。南アもCTBピーター・デヴィリアス、スピースらがラインブレイクするもワラビーズが踏ん張る。そして前半35分、ワラビーズは南ア陣内でのラインアウトからのボールを受けたWTBピーター・ハイネスがラインブレイク、ラックからすばやいパスアウトで左サイドへ展開。最後はトゥキリがトライし、逆転(キック失敗)。5-3で前半終える。
後半に入ってもワラビーズが攻める。後半4分、南ア22メートル陣内でゴール正面のスクラムから左サイドに一気に展開。ディフェンスのギャップを突いたモートロックがFLジュアン・スミス、WTBピーターセンら3人を引きずりながらインゴールになだれ込み、追加点を奪う。10-3(キック失敗)。その後双方PGを決め、13-6。
ここから一歩も譲らない攻防の連続で互いに得点を許さない。30分、ワラビーズが自陣ゴール前のスクラムで痛い反則。ステインがPGを決め13-9と4点差まで詰め寄る。しかし38分、バーンズが値千金のDGを成功し、16-9として試合を決めた。
試合前までは南半球3カ国の中では選手層も薄く、少し力は落ちるのではといわれていたワラビーズ。ディーンズヘッドコーチの力が試されたこのゲームで最後まで勝ちきる姿勢を見せた。復帰組のシャープ、パルー、トゥキリらの頑張りが後押しした思う。南アはアウェー3戦目となり、少し疲れた見えた様子。しかし、これで今年のトライネイションズは混沌としてきて面白くなってきた。来週26日の第4戦ニュージーランド対オーストラリアが楽しみだ。
最終スコアは、16(2T1PG1DG)-9(3PG)
コメント
50M5秒フラットって・・・、ウサイン・ボルトですら無理だよ。
投稿者: ナナシ | August 12, 2009 11:35 AM