聖地・菅平へ行ってきました(1) 日本ラグビー支える高校生たち感激
ラグビーの合宿といえば菅平(長野県上田市)。標高1300mの高原、夏でも1日の平均気温は20度を下回る過ごしやすさ。天然芝、人工芝のグラウンドが100面以上。ラグビー以外にもサッカー、陸上、テニスなどさまざまなスポーツの合宿の地。アテネオリンピック金メダリストの野口みずき選手もこの菅平で高地トレーニングをしています。
しかし、やはり菅平といえばラグビーなのです。日本全国のラガーマンが集結するラグビー合宿の聖地です。そんな菅平で高校ラガーマンの合宿を見てきました。
菅平に到着し、まずはSUZUKIショップへ。その日の試合の予定が書き出されている。上から順にチェックしていくと、東海大仰星対東福岡、伏見工業対大分舞鶴というビックなカードが目に付く。これは見なければならないと思いつつも前者の時間と場所が書かれていない。何とか探し出すしかない。とにかく、午後だということだけはわかった。後者は37番グラウンドで午後3時半キックオフ。うまくいけば両方見られるかもしれないと期待しながらもまだ午前9時半。菅平散策に出ることにした。
四方を見渡せば、山、レタス畑、森、そしてラガーマン。そこら中にグラウンドがあるため、どこへ行っても試合をしている。どのグラウンドで試合を見ようかと思いながら、やや静かなところへ。もちろん試合をしているが、双方とも人が少ない。当然観客などいない。ここで見ようとグラウンド内へ入り込み、ジャージに書かれている文字を確認する。一方は「巻」と書かれている。これは新潟のチームに違いない。そしてもう一方。「国立」…国立!!東京都立国立高校ではないか。あのスポーツライター藤島大氏がかつてコーチをしていたというあの。これは単なる偶然ではないと思いながら試合を見る。
両チームとも強豪校と比べると体格はかなり劣る。技術的にも。しかし、ラグビーにかける思いはひしひしと伝わってくる。なぜかといえば、ひるまずに、本当によくタックルに行く。この子たちが日本ラグビーを支えているのだと思うと何かうれしくなった。