聖地・菅平へ行ってきました(2) 伏工の伝統は健在
昼時となり、ラガーマンの集まるコンビニで昼食を調達し、ラグビーショップめぐりに出た。海外チームのレプリカや菅平限定Tシャツ。財布の中にもう少し入っていれば…と悔しい思いをしながら、しかし、現役を退いて2年以上経つが、やはり楽しい。来年は多めの予算を持ってくることを誓う。
さて、そろそろ強豪校が動き出すはず。東海大仰星はいったいどこで試合をするのか。確か宿舎は太郎館だからグラウンドは31番のはずと、31番グラウンドの辺りへ。この読みが見事に当たる。グラウンド周辺は強豪校ならでは、多くの保護者が陣取っている。わずかに空いている隙間に入り込み、絶好のポジションを確保。観戦の準備はできた。しかし、キックオフの時間がわからない。なかなか始まらない。やっとアップが始まったと見ていると、どうやらまずC・Dチームから試合をするらしい。やはり強豪校は違うなあと思っていると、赤い大きなバスがやってきた。佐賀工業のお出まし。隣のグラウンドで流経大柏と試合をするようだ。そちらの方が早く始まりそう。隣のグラウンドのわずかな木陰に座り込み花園の準々決勝辺りかなどと思いながら観戦。
今年の佐賀工業のフォワードはあまり大きく見えない。バックスのチームなのか? スピードが速い。流経大柏も負けてない。なかなか競った試合になっていた。
ちらちらと隣のグラウンドを気にしながら、午後3時をまわる。東福岡がまだ来ないということは、Aチームの試合はまだ先だろうと読み、車に乗り込み、37番グラウンドへ向かった。
意外にもあまり人はいない。予想していたよりとても静かだ。しかし、伏工も大分舞鶴も準備万端だった。
いよいよ試合開始。大分舞鶴のフォワードは大きい。しかも激しい。両プロップが体重を生かした激しい突進を見せぐいぐいと前に出る。さすがの伏工も耐え切れない。前半は大分舞鶴のリードで終える。
後半に入ると伏工伝統の低く突き刺さるタックルが決まり始める。大分舞鶴自慢の重量フォワードに1人、2人と突き刺さりまくり、確実に倒せるようになった。大分舞鶴のスタミナが切れ始めると、伏工のバックスが前に出始める。キック処理からも一気にゲイン。確実なボールリサイクルでテンポ良く次々にトライを奪っていく。タックルとスタミナで大分舞鶴の激しさを上回った伏工の勝利。秋、冬に楽しみなチームだった。