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December 15, 2008

開催まで3年「W杯組み分け」の疑問

 12月1日、ロンドンで2011年ラグビーW杯NZ大会の抽選が行われました。結果、アジア代表としての出場を目指すJAPANは開催国のNZ、強豪フランスと同組という厳しい組に入ったわけですが、結果よりも、そもそもなぜ今この時期に抽選が行われたのか疑問に思います。

 次回W杯は2011年、まだ約3年も先のことです。第一、出場国が全て出揃ったわけでもありません。出場を決めているのは前回フランス大会での上位12カ国だけです。出場20カ国のうち12カ国がシードということにも疑問はありますが、残り8カ国はこれから各大陸での予選に臨むところ。まだどこが出場権を得るか、まったくわかりません。せめて出場国が出揃ってから抽選を行うというのが「普通」ではないでしょうか?

 IRBの理事会では宗主国8カ国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、アイルランド、フランス、NZ、オーストラリア、南アフリカ)だけ2票を持つという異常な実態があります。W杯のシード権が4カ国→8カ国→12カ国と増やされてきたのも、この8カ国の出場権を守るためだと言われています。

 ラグビーをグローバルなスポーツにすることを目指しているはずのIRB。しかし大会まで約3年、出場国が決まる前に抽選を行うことになんのためらいもない。シード国以外はどうでもいいというIRBの世界観が表されているのではないでしょうか。

author:スモール・フォス

December 5, 2008

ジャパンの前に強豪NZ・仏

 2011年にニュージーランドで開かれる、ラグビーW杯の予選組み合わせが決定しました(11年W杯 日本、NZ・仏と同組!!参照)。
 日本は7大会連続7度目の出場を賭け、アジア予選からのスタート。出場が決まれば、NZ、フランス、トンガと同じA組に入ることになります。
 W杯で2勝を目標にするのであれば、トンガ、アメリカ第1代表(カナダかアメリカが有力)には十分手の届くところ。しかし、ベスト8を目指すのであれば、現在IRB世界ランキング1位で開催国のNZ、シックスネイションズの強豪フランスのどちらかに勝たなければならないという非常に厳しい組に入ったことになります。
 また、前回優勝候補の筆頭に挙げられながら準々決勝でフランスに敗退。多くの国民に失望を与えたNZが念願の自国開催でフランスにリベンジを果たせるか、注目の一戦となりそうです。

 以下、他の組の展望です。

 B組…前回大会3位と大躍進で主役となったアルゼンチン、前回準優勝でラグビーの母国イングランド、前回は準々決勝でアルゼンチンに破れたものの、過去6回ベスト8を逃したことのないスコットランド。この3カ国が決勝トーナメント進出(ベスト8)をかけたガチンコの戦いになりそう。「死の組」という言葉を使うなら、今回はこのB組が死の組と言っていいでしょう。
 欧州第1代表には前回アイルランドを苦しめたグルジア、古豪ルーマニア、スペインあたりが有力。

 C組…順当に行けばオーストラリアがトップ通過。2番手はアイルランド。イタリアがアイルランドの壁を越え、初のベスト8進出なるか。また、アイルランドがオーストラリアを打ち破り、初のベスト4進出に向け、決勝トーナメントでの有利な位置を確保できるか。

 D組…前回大会の覇者、南アフリカが一歩リード、トップ通過はかたい。注目は前回も同組でベスト8を争ったウェールズとフィジー。前回はフィジーが旋風を起こしウェールズに勝利。準々決勝では優勝国の南アフリカを追い詰めた。一方フィジーに破れ、ベスト8を逃した失意のウェールズ。今年のシックスネイションズでのグランドスラムで輝きを取り戻した。
 フィジー旋風が再び起こるか、ウェールズのリベンジなるか。オセアニア代表(サモアが有力)を加えた3カ国が2番手争いをする、もう1つの死の組と言っても過言ではない。


author:テツヤ

11年W杯 日本、NZ・仏と同組!!

 12月1日、ロンドンでラグビーW杯2011年NZ大会の1次リーグ組み分け抽選会が行われました。
 抽選は既に出場を決めているフランス大会(07年)での上位12チームと、各大陸予選で争われる残り8チームの枠を合わせ、20チームを5チームずつ4組のグループに振り分けられました。
 各グループ分けは以下のとおり。

A組
NZ・フランス・トンガ・アメリカ大陸第1代表・アジア代表

B組
アルゼンチン・イングランド・スコットランド・欧州第1代表・プレーオフ勝者

C組
オーストラリア・アイルランド・イタリア・欧州第2代表・アメリカ大陸第2代表

D組
南アフリカ・ウェールズ・フィジー・オセアニア代表・アフリカ代表

author:テツヤ