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コラム「楕円球」

ジャパンの前に強豪NZ・仏

 2011年にニュージーランドで開かれる、ラグビーW杯の予選組み合わせが決定しました(11年W杯 日本、NZ・仏と同組!!参照)。
 日本は7大会連続7度目の出場を賭け、アジア予選からのスタート。出場が決まれば、NZ、フランス、トンガと同じA組に入ることになります。
 W杯で2勝を目標にするのであれば、トンガ、アメリカ第1代表(カナダかアメリカが有力)には十分手の届くところ。しかし、ベスト8を目指すのであれば、現在IRB世界ランキング1位で開催国のNZ、シックスネイションズの強豪フランスのどちらかに勝たなければならないという非常に厳しい組に入ったことになります。
 また、前回優勝候補の筆頭に挙げられながら準々決勝でフランスに敗退。多くの国民に失望を与えたNZが念願の自国開催でフランスにリベンジを果たせるか、注目の一戦となりそうです。

 以下、他の組の展望です。

 B組…前回大会3位と大躍進で主役となったアルゼンチン、前回準優勝でラグビーの母国イングランド、前回は準々決勝でアルゼンチンに破れたものの、過去6回ベスト8を逃したことのないスコットランド。この3カ国が決勝トーナメント進出(ベスト8)をかけたガチンコの戦いになりそう。「死の組」という言葉を使うなら、今回はこのB組が死の組と言っていいでしょう。
 欧州第1代表には前回アイルランドを苦しめたグルジア、古豪ルーマニア、スペインあたりが有力。

 C組…順当に行けばオーストラリアがトップ通過。2番手はアイルランド。イタリアがアイルランドの壁を越え、初のベスト8進出なるか。また、アイルランドがオーストラリアを打ち破り、初のベスト4進出に向け、決勝トーナメントでの有利な位置を確保できるか。

 D組…前回大会の覇者、南アフリカが一歩リード、トップ通過はかたい。注目は前回も同組でベスト8を争ったウェールズとフィジー。前回はフィジーが旋風を起こしウェールズに勝利。準々決勝では優勝国の南アフリカを追い詰めた。一方フィジーに破れ、ベスト8を逃した失意のウェールズ。今年のシックスネイションズでのグランドスラムで輝きを取り戻した。
 フィジー旋風が再び起こるか、ウェールズのリベンジなるか。オセアニア代表(サモアが有力)を加えた3カ国が2番手争いをする、もう1つの死の組と言っても過言ではない。


author:テツヤ

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December 5, 2008

コメント

 確かに昨年、今年とパシフィックネーションズカップでは続けて勝っているトンガ、今年連勝したアメリカなら悲願のW杯2勝目、3勝目も夢じゃない。しかし、ベスト8はちょっとつらいかな。
 99年、07年大会でフランスにまさかの敗退を喫した、ニュージーランドの勝利は国を挙げたたたかいになるでしょう(母国開催だし)。
 まあまだ3年も先のことですが。