桶洗い、醪（もろみ）だし等の際、桶に残った少量の水や醪をすくい取るときに用いました。片手で持って手軽に使用できるよう、底の薄い板に傾斜や丸みをもたせるなど工夫されています。多くは上板に取っ手がつき、持ちやすいようにできていますが、このかすりには取っ手がなく、上板にあいた丸い穴に親指を入れて使用します。 昭和１０～２０年代頃まで用いられていました。 使用工程：醪つくり、酒しぼり
桶洗い、醪（もろみ）だし等の際、桶に残った少量の水や醪をすくい取るときに用いました。片手で持って手軽に使用できるよう、底の薄い板に傾斜や丸みをもたせるなど工夫されています。多くは上板に取っ手がつき、持ちやすいようにできていますが、このかすりには取っ手がなく、上板にあいた丸い穴に親指を入れて使用します。
