京の地酒

酒造りの道具

斗瓶

斗瓶斗瓶 18リットル(一斗=10升)入りのガラス瓶。一升瓶10本分のお酒が入ります。一般的に良いお酒を別取りしておく際に使用するビンです。「斗瓶囲い」とか「斗瓶取り」といって、袋吊り搾りでゆっくり搾る自然濾過でとれた酒を入れます。この、圧力をかけずに自然に出てくる白濁した最初の酒を、「荒走り」(あらばしり)と言います。とれたばかりの荒走りは最初は白濁していますが、斗瓶の中でゆっくりと滓が沈み、熟成していきます。
 斗瓶でうける酒というのは、その蔵の中でも最高の米を使い細心の注意と手間をかけてつくられた頂点の酒です。現在でも大吟醸など「斗瓶取り」や「斗瓶囲い」といった名称で売り出されています。

 画像上:18リットル入り 画像下:20リットル入り