現在では、瓶やパックに詰められた酒が店頭にならんでいますが、昭和初期ころまで酒というものは酒屋で量り売りで買うものでした。「通い徳利」は量り売りの際に酒屋がお客に貸した容器です。徳利には店印や店名が書いてあり、何度も繰り返し使用しました。
画像上:木箱に納まった通い徳利 画像下:「かさぎ屋」の屋号が書かれた徳利。「かさぎ屋(笠置屋)」は月桂冠創業当時(寛永年間)の屋号。