002010_山宣研究
証拠写真、山宣選挙事務所は何処に
2007年5月11日 16:24
京都伏見区東大手筋、京阪伏見桃山駅から風呂屋町通(納屋町通)まで続く通りは、アーケード商店街となっています。
3月15日、西口克己文学を顕彰する記念事業委員会の発足会の折、この766番地に山宣選挙事務所(写真左)が置かれていたと聞きました。山本宣治の伝記『山宣』を著した小説家で、政治家でもある西口克己も、ここで政治活動をしたと伝えられています。
地図(右)がその場所です。かつて、この番地には法性寺という寺院がありました。
「法性寺」というと、京都だけでも十余りあり、東山区の浄土宗西山禅林寺派の寺院が有名です。ここ伏見にあった法性寺は、伏見七福神のひとつで、毘沙門天を祀っていました。伏見七福神は昭和32年頃廃絶し、毘沙門天の法性寺も前後して廃寺となってしまいました。
現在、そこには進学塾、銀行、飲み屋などが立ち並び、参道であったと思われる路地を入ると、つきあたりにはマンションがあります。マンションの右手には墓地があったそうです。マンションの裏手にまわってみると、寺院跡である証拠に毘沙門天の小祠(写真右下)が祀ってありました。
法性寺が廃寺となったあと、その御本尊は伏見区墨染の墨染寺(ボクセンジ)に安置されているとのことです。墨染寺は桜の名所としても有名で、地元の人たちから「桜寺」と親しまれています。(小田切明徳)