国谷隆志展:make a mistake in choosing 11月3日(土・祝)~11月18日(日)11時~19時(月曜休。最終日18時まで)、ギャラリー・パルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル2F。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩3分)TEL075・231・0706。
 京都を拠点に活動を続ける国谷隆志(くにたに・たかし/京都・1974~)は、これまでおもにオブジェや彫刻を中心としたインスタレーションによる発表を続けており、作品の在る空間の性質を顕在化し、変容させるサイト・スペシフィックな作品展開は、これまでに多くの注目を集めています。とりわけネオンを用いた一連の作品は、作品と鑑賞者を取り巻く空間に「ある環境や状態」を創出するとともに、その場に内包される鑑賞者の身体感覚により強く働きかける試みとして展開しています。
 昨年のPARCでの個展「Mars」に続く本展は、そのタイトルを「make a mistake in choosing」(選択に失敗する)として、モノ・空間・鑑賞者の間にある認識・理解にまつわる予定調和を撹拌し、そこに交わされるすべてを「ディスコミュニケーション」として指し示すものです。私たちが毎日のように目にするネオン(サイン)。その多くは広告物として「絵や文字」の意味を持ち、それらが「見られ・読まれる」ことでその役割を果たしているといえます。多くの人にとってネオン(管)そのものを間近で見る事は少なく、その鮮やかで鮮烈な光の正体は不明のままに、それらは既知のものとして認識されています。
 会場に並べられた無数のネオンは、不自然な光を放つ抽象的なオブジェクト(モノ)として鑑賞者の目の前に存在します。認識・理解のためのプロトコル(相互の規定・手順など)不在の場にあって、鑑賞者はそれぞれの身体の位置や目線(知覚)によって、目の前の状態・自身を内包する空間への再認識を必要とするのではないでしょうか。また、その過程でオブジェクトは、ある瞬間には曲げられたガラス管として、あるいは、テキストという意味を取り戻しながら、鑑賞者の認識の中に変化し続けます。
 昨年同様に、外光を取り入れた会場内に展開する光のオブジェクトは、鑑賞する時間帯によってもその印象や存在感を変化させます。知覚と認識:形状と意味などが常に「ズレ続ける」感覚を体験いただければ幸いです。(ギャラリー・パルク)
 問い合わせTEL/FAX075・231・0706(ギャラリー・パルク)。

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20121103-08-thumb-200x150-21921.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20121103-08-thumb-200x150-21921-150x150.jpgkyomin-minpo画廊・ギャラリー 11月3日(土・祝)~11月18日(日)11時~19時(月曜休。最終日18時まで)、ギャラリー・パルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル2F。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩3分)TEL075・231・0706。  京都を拠点に活動を続ける国谷隆志(くにたに・たかし/京都・1974~)は、これまでおもにオブジェや彫刻を中心としたインスタレーションによる発表を続けており、作品の在る空間の性質を顕在化し、変容させるサイト・スペシフィックな作品展開は、これまでに多くの注目を集めています。とりわけネオンを用いた一連の作品は、作品と鑑賞者を取り巻く空間に「ある環境や状態」を創出するとともに、その場に内包される鑑賞者の身体感覚により強く働きかける試みとして展開しています。  昨年のPARCでの個展「Mars」に続く本展は、そのタイトルを「make a mistake in choosing」(選択に失敗する)として、モノ・空間・鑑賞者の間にある認識・理解にまつわる予定調和を撹拌し、そこに交わされるすべてを「ディスコミュニケーション」として指し示すものです。私たちが毎日のように目にするネオン(サイン)。その多くは広告物として「絵や文字」の意味を持ち、それらが「見られ・読まれる」ことでその役割を果たしているといえます。多くの人にとってネオン(管)そのものを間近で見る事は少なく、その鮮やかで鮮烈な光の正体は不明のままに、それらは既知のものとして認識されています。  会場に並べられた無数のネオンは、不自然な光を放つ抽象的なオブジェクト(モノ)として鑑賞者の目の前に存在します。認識・理解のためのプロトコル(相互の規定・手順など)不在の場にあって、鑑賞者はそれぞれの身体の位置や目線(知覚)によって、目の前の状態・自身を内包する空間への再認識を必要とするのではないでしょうか。また、その過程でオブジェクトは、ある瞬間には曲げられたガラス管として、あるいは、テキストという意味を取り戻しながら、鑑賞者の認識の中に変化し続けます。  昨年同様に、外光を取り入れた会場内に展開する光のオブジェクトは、鑑賞する時間帯によってもその印象や存在感を変化させます。知覚と認識:形状と意味などが常に「ズレ続ける」感覚を体験いただければ幸いです。(ギャラリー・パルク)  問い合わせTEL/FAX075・231・0706(ギャラリー・パルク)。京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ