4月8日(火)~4月20日(日)11時~19時(月曜休。金曜20時まで、最終日18時まで)、ギャラリー・パルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル2F。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩3分)TEL075・231・0706。
本展は2013年に幕開けし、今年で2回目の開催となる国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE」のサテライト展である「KG+(ケージープラス)」への参加展覧会です。また、Gallery PARCでは同期間あわせ、3つの写真展を連続開催いたしますが、本展はその第一弾となる展覧会です。
2009年に京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了した夏池風冴(なついけ・かざゆ/1984年、静岡県生まれ)は、これまでおもな表現媒体として写真を用いた展示を重ねてきました。しかしながら、その作品は被写体をフレーム内におさめて展示するものではなく、写真を媒介として「自分が見ているものと見えていないものの関係性」あるいは「視野の外にある世界にアプローチする」ことに主眼が置かれ、写真を含む「空間」を作品として提示するものです。
『風景、写真、植物といったものは、なじみがありながらも人にはコントロールしきれない現象のようなものとして私には感じられます。それらが時に様々な意味をあてがわれ、印象を持たれ、もしくは見過ごされる、その無数の切り替わりの有様に興味があります。そういうものによる一つの空間を作りたいと思います。』とする夏池は、会場内にフィールドワークに基づいて撮影された風景写真とともに、植物などを持ち込み、そこにひとつの空間(世界の断片)を仮設します。
一見してありふれた風景が写し取られた個々の写真は、鑑賞者の目と記憶があるポイントに焦点を結んだ時、そこに異なる意味を見出させます。また、個々の写真が会場内に仮設された空間と関わりあいを持った時、鑑賞者の目はまた違った光景をそこに見つけることとなります。
夏池の作品は、経験や記憶によって紐づけられた「意味イメージ」の反復を意図的に呼び起こすものであり、その体験をもって鑑賞者に「視野の外にある世界」の有り様を顕在化させるものといえます。
「見ているもの」と「見えていないもの」で出来た世界。本展では「見ているもの」の外側にある広大な「見えていないもの」の気配を感じるとともに、その2つの間にある確かな関わりを感じ取る機会となるのではないでしょうか。(ギャラリー・パルク)
問い合わせTEL/FAX075・231・0706(ギャラリー・パルク)。
https://www.kyoto-minpo.net/event/archives/2014/04/08/post_2437.phphttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20140408-09-thumb-200x150-26126.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/20140408-09-thumb-200x150-26126-150x150.jpgkyomin-minpoイベント 4月8日(火)~4月20日(日)11時~19時(月曜休。金曜20時まで、最終日18時まで)、ギャラリー・パルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル2F。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩3分)TEL075・231・0706。
本展は2013年に幕開けし、今年で2回目の開催となる国際写真フェスティバル「KYOTOGRAPHIE」のサテライト展である「KG+(ケージープラス)」への参加展覧会です。また、Gallery PARCでは同期間あわせ、3つの写真展を連続開催いたしますが、本展はその第一弾となる展覧会です。
2009年に京都市立芸術大学大学院美術研究科漆工専攻修了した夏池風冴(なついけ・かざゆ/1984年、静岡県生まれ)は、これまでおもな表現媒体として写真を用いた展示を重ねてきました。しかしながら、その作品は被写体をフレーム内におさめて展示するものではなく、写真を媒介として「自分が見ているものと見えていないものの関係性」あるいは「視野の外にある世界にアプローチする」ことに主眼が置かれ、写真を含む「空間」を作品として提示するものです。
『風景、写真、植物といったものは、なじみがありながらも人にはコントロールしきれない現象のようなものとして私には感じられます。それらが時に様々な意味をあてがわれ、印象を持たれ、もしくは見過ごされる、その無数の切り替わりの有様に興味があります。そういうものによる一つの空間を作りたいと思います。』とする夏池は、会場内にフィールドワークに基づいて撮影された風景写真とともに、植物などを持ち込み、そこにひとつの空間(世界の断片)を仮設します。
一見してありふれた風景が写し取られた個々の写真は、鑑賞者の目と記憶があるポイントに焦点を結んだ時、そこに異なる意味を見出させます。また、個々の写真が会場内に仮設された空間と関わりあいを持った時、鑑賞者の目はまた違った光景をそこに見つけることとなります。
夏池の作品は、経験や記憶によって紐づけられた「意味イメージ」の反復を意図的に呼び起こすものであり、その体験をもって鑑賞者に「視野の外にある世界」の有り様を顕在化させるものといえます。
「見ているもの」と「見えていないもの」で出来た世界。本展では「見ているもの」の外側にある広大な「見えていないもの」の気配を感じるとともに、その2つの間にある確かな関わりを感じ取る機会となるのではないでしょうか。(ギャラリー・パルク)
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