11月7日(土)~11月22日(日)11時~19時(月曜休。金曜20時まで、最終日18時まで)ギャラリーパルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48 三条ありもとビル。[ル・グランマーブル カフェ クラッセ]店舗内より2F。阪急京都線「河原町」・京阪本線「三条」より徒歩15分。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩5分)TEL075・231・0706。
前川の関西での初めての個展となる本展『Scales, others』は、2011年から断続的に展開・発展させてきた「大きさ」「かたち」「数」への関心に紐づく作品群を中心に構成されます。
展示作品である「Space of drops」のシリーズは、一粒の色彩の雫を「1単位」として捉え、紙に滴下したそれらを限界までペン先で引き延ばしたドローイングです。同一の因子に端を発するそれぞれのカタチは、前川の時々の試みや想像・興味によって出現したものであり、《100_Space of drops》は100滴分のカタチが並置され、様々な群をつくりながら展開しているものです。
また、「Space of hands」のシリーズはその単位を「自分の手のひらの中の空間を充填するもの」として、両手一杯に詰め込んだ粘土や紐による立体群が広がっています。
「Hands projection」は、まず手のひらサイズの粘土による原型の表面を多面体となるように三角形で分割し、そこに面積がそれぞれ2倍となるような3種類の正三角形を埋め込んだ展開図を基にしたペーパークラフトです。それらは段階的に拡大・複製して組み上げることが可能であり、その展開図はPDFデータや印刷された情報として拡散・使用出来るものともなっています。そして、これらはいずれも前川の身体周辺の大きさを基点として、そこに手によって関わりながら思考され、カタチへと展開されているものです。
本展では、こうした「大きさ」や「かたち」にまつわる作品の他、いくつかの資料によりこれまでの前川の活動を知る機会ともなります。
本展を構成するこれらの要素から、前川は美術や作品、展覧会やプロジェクトといった形式や分類などに関わらず、それが「どのようなもので」「どのように作用し」「どのようなものが生まれるか」という因果の回路を見出そうとしているように思えます。また、そこに自らをも因子として含む(入り込む)ことで、その回路の振る舞いを実感し、そこにある「拡がりの可能性」をも積極的に捉えようとしているかのようです。
本展会場に展示される個々の作品や資料は、こうしたプロセスがひとつのカタチとして可視化されたものであるといえます。
私たちはそこに「私」という因子を含めることで自らを含む世界を積極的に捉え、世界の意味を深めることができるかもしれません。(ギャラリー・パルク)
問い合わせTEL/FAX075・231・0706(Gallery PARC)。
【関連イベント】
- 11月7日(土)17時~
オープニングパーティー
- 11月14日(土)13時~
前川によるアーティスト・トーク 『今回の展示や最近の活動について』
聞き手=正木裕介
- 11月21日(土)13時~
トークイベント『ご近所話から』
ゲスト=猪瀬浩平(見沼福祉農園・文化人類学者)
https://www.kyoto-minpo.net/event/archives/2015/11/07/post-16732.phphttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/11/20151107-11.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/11/20151107-11-150x150.jpgkyomin-minpo画廊・ギャラリー11月7日(土)~11月22日(日)11時~19時(月曜休。金曜20時まで、最終日18時まで)ギャラリーパルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48 三条ありもとビル。[ル・グランマーブル カフェ クラッセ]店舗内より2F。阪急京都線「河原町」・京阪本線「三条」より徒歩15分。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩5分)TEL075・231・0706。
前川の関西での初めての個展となる本展『Scales, others』は、2011年から断続的に展開・発展させてきた「大きさ」「かたち」「数」への関心に紐づく作品群を中心に構成されます。
展示作品である「Space of drops」のシリーズは、一粒の色彩の雫を「1単位」として捉え、紙に滴下したそれらを限界までペン先で引き延ばしたドローイングです。同一の因子に端を発するそれぞれのカタチは、前川の時々の試みや想像・興味によって出現したものであり、《100_Space of drops》は100滴分のカタチが並置され、様々な群をつくりながら展開しているものです。
また、「Space of hands」のシリーズはその単位を「自分の手のひらの中の空間を充填するもの」として、両手一杯に詰め込んだ粘土や紐による立体群が広がっています。
「Hands projection」は、まず手のひらサイズの粘土による原型の表面を多面体となるように三角形で分割し、そこに面積がそれぞれ2倍となるような3種類の正三角形を埋め込んだ展開図を基にしたペーパークラフトです。それらは段階的に拡大・複製して組み上げることが可能であり、その展開図はPDFデータや印刷された情報として拡散・使用出来るものともなっています。そして、これらはいずれも前川の身体周辺の大きさを基点として、そこに手によって関わりながら思考され、カタチへと展開されているものです。
本展では、こうした「大きさ」や「かたち」にまつわる作品の他、いくつかの資料によりこれまでの前川の活動を知る機会ともなります。
本展を構成するこれらの要素から、前川は美術や作品、展覧会やプロジェクトといった形式や分類などに関わらず、それが「どのようなもので」「どのように作用し」「どのようなものが生まれるか」という因果の回路を見出そうとしているように思えます。また、そこに自らをも因子として含む(入り込む)ことで、その回路の振る舞いを実感し、そこにある「拡がりの可能性」をも積極的に捉えようとしているかのようです。
本展会場に展示される個々の作品や資料は、こうしたプロセスがひとつのカタチとして可視化されたものであるといえます。
私たちはそこに「私」という因子を含めることで自らを含む世界を積極的に捉え、世界の意味を深めることができるかもしれません。(ギャラリー・パルク)
問い合わせTEL/FAX075・231・0706(Gallery PARC)。
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聞き手=正木裕介
11月21日(土)13時~
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ゲスト=猪瀬浩平(見沼福祉農園・文化人類学者)kyomin-minpo
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