
ねりきり
今一番思い違いされている生地です。京菓子で「ねりきり」と言えば、つくね芋と白餡でつくる生地のことですが、ほとんどの方が「こなし」のことを思われています。
もともと関東で使われていた「餅ねりきり」が戦後京都以西にも拡がり、日持ちがすることから「こなし」よりも多様されているのが現状です。「餅ねりきり」の餅が省略されて「ねりきり」になったことと思われます。
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つくね芋。
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皮を剥いたつくね芋を蒸気の通りやすいように薄く切って、15分ほど蒸します。
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蒸しあがったつくね芋を専用の篩(ふるい)で裏ごしします。
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つくね芋の裏ごししたものと同量の白餡を鍋で温めておきます。
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裏ごしするときに乾いた布巾を敷いておき、全体をまとめて重さを量り、冷めぬよう湯煎しておきます。
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白餡が湿ったら、つくね芋を合わせて練ります。
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つくね芋の三割量の上白糖を3回に分けて加え、練り上げます。
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指で触ってみて、指に付かなければ出来上がりです。
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白餡7、練りきり3の割で練り合わせ、そぼろに出して使います。
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きんとんと同じように、餡玉にそぼろをつけていきます。
完成

すかし紅葉(すかしもみじ)
山中の杣路、煙るような露時雨を透かして紅葉した木々が見え隠れしている景色をきんとんにしてみました。