しんいちのライブな日々
小倉駅前でスゲエ! 路上ライブ
ちょいと一杯のつもり飲んで/いつの間にやら…(「スーダラ節」、萩原哲晶作曲、青島幸男作詞)
終電車。ドアが開く音で目が覚めた。「いったいここは何駅だ」。必死で見回したがわからない。
と、その時だった。ギターの音がかすかに聞こえてきた(こんな時間に1人でヤルジャナイカ)。「なんだ、あのスゲエ響きは?降りちゃえ」。電車を見送り。よく見ると宇治市近鉄小倉駅だった。
東口の極めて地味な場所で、2人組ユニット「Friends」という名でメーンヴォーカルのヤスユキさんが路上ライブをしていた。歌もギターもとりわけうまくはない。だが、どこか惹(ひ)かれるものがある。ベトつかず、パサつかず(シャンプーの宣伝?)。熱いものを秘めているのに「聞かせるぞ!」といった気負いがない。
肩の力が抜けている。この境地に至るのは意外と難しい(たぶん性格がいいんだろうな)。声はやわらかく、素直で、伸びが出始めている。双葉のあとの本芽といったところか(さっぱりわからんで!)。あせらずじっくり花を咲かせて欲しい。すっかり酔いがさめ、すがすがしい風が胸を通り過ぎていった。
執筆者:平山
ロック│07年05月02日
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