001001_釣行記
尺岩魚がヒット 福井県・打波川
6月にも報告した打波川へ再度入渓。本日は上流部へ。10月からの禁漁期前の最後の日曜日とあって、関西や東海からの釣り人多数。加えて、減水、高温、遅い入渓時刻と最悪のコンディションで、釣果は最初から期待していない。「せめて、1時間に1尾釣れてほしい」と思っていたら、そのとおりの結果になった。
確実に釣果を上げるにはルアーだが、今日はテンカラ(和式毛鉤釣り)の釣り味も楽しみたくて、ロッドを2本手にしての釣行。先行者の影響により、テンションが極めて高く、毛鉤、ルアーともに殆ど反応がないし、一度見破られると二度と姿を現さない。逆に、釣れる時には必ず最初のキャストでヒットする。よって、一投目に神経を集中させて、ポイントを拾い歩くことが大切で、何度も流すのは時間の無駄である。
ルアーの対象とならない小さなポイントに毛鉤(フライフィッシング用の赤と白のドライフライ)を打ち込んだところ、予想もしない大きなアタック。思わず強めに合わせてしまったところ、ガツンという衝撃が来て、長年愛用したテンカラ竿が穂先から3分の1ほどの部分で折れてしまった。動揺しつつも、ラインを掴んで強引に引き上げると、ついていたのは尺岩魚だった。打波川で尺岩魚を上げたのは久しぶり。テンカラでは初めてである。こんな条件の日でも尺岩魚が釣れるところに打波川の奥深さがあり、だからこそ打波通いは止められない。
上流部は、テンカラ釣りの初心者のためにあるような、小さな落ち込みを連続させた庭園風の眺め。大樹の気高い姿も含め、遡行するだけで心が癒される。傾いた陽光に照らされた小さな釜から、予備竿のテンカラで岩魚を抜き上げ、今年最後の釣行を終えた。(H・A)
2009年9月29日
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