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ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
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 『ブギーナイツ』『マグノリア』で世界を熱狂の渦の巻き込んだ天才ポール・トーマス・アンダーソン。『パンチドランク・ラブ』以来、5年ぶりとなる復活作『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は、彼が新たなる境地を切り開いた映画史に残る壮大な大河ドラマだ。アプトン・シンクレアによる1927年の小説「石油!」を脚色した今回の作品で彼が描くのは、石油採掘によって富と権力を手に入れた山師の破滅的な人生。見渡す限り荒野が広がる20世紀初頭のカリフォルニアを舞台に、アメリカンドリームの裏に潜む欲望と復讐の物語を、鮮烈な映像と音楽を交え暴き出していく。
 「石油が眠っている」という情報を入手し、アメリカ西部の小さな町リトル・ボストンにやってきた野卑な鉱山採掘者ダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)と息子のH・W・(ディロン・フレイジャー)。プレインビューはこの辺境の地で見事に石油を掘り当てるが、巨万の富を手にする一方で、その地の狂信的な牧師イーライ・サンデー(ポール・ダノ)との間に確執を生み、やがては噴き出す石油のようにどす黒い欲望の中にまみれていく…。
 「彼抜きではこの映画は成立しない」というアンダーソン監督の念願が叶い、アカデミー俳優ダニエル・デイ=ルイスが主演を快諾。また、レディオヘッドのギタリストであるジョニー・グリーンウッドが音楽を手掛け、意外性に満ちたアプローチで作品全編を支配する不吉な予感を増殖させている。(京都シネマ・タニグチマサキ)
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作品情報

  • 出演:ダニエル・デイ=ルイス、ポール・ダノ、ケヴィン・J・オコナー、ほか
  • 監督:ポール・トーマス・アンダーソン
  • 脚本:ポール・トーマス・アンダーソン
  • 音楽:ジョニー・グリーンウッド
  • 製作年:2008
  • 製作国:アメリカ
  • 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ・ジャパン
  • 時間:158分
  • ジャンル:ドラマ
  • 原題:There Will Be Blood
  • レーティング:PG-12
  • 公開日:08/05/03
  • 公式サイト:http://www.movies.co.jp/therewillbeblood/
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ