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赤と黒〈デジタルリマスター版〉

赤と黒 1959年11月25日、37歳まであと9日という若さで亡くなった俳優ジェラール・フィリップ。没後50年という節目であった昨年、彼の代表作であり、また、フランス映画界の永遠の傑作である『赤と黒』(スタンダール原作)がデジタル修復された。話題となったのは、修復がもたらした思わぬ副産物。この作品、1954年の公開当初は144分、その後、故あって182分となり、DVDとして販売されているのもそれであるが、今回、イタリア・フランスなど各地からパーツを集めて原版を作った結果、新たに7分間分のフィルムが発見された。しかもジュリヤンとレナール夫人の心理を描写した重要な場面なのだそうだ。まさに映画ならではの珍事。往年のファンは鮮やかに蘇ったジェラールとともに、新たに加わった7分間にも注目を。(京都シネマ・エダ)
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作品情報

  • 出演:ジェラール・フィリップ、ダニエル・ダリュー、アントネラ・ルアルディ
  • 監督:クロード・オータン=ララ
  • 原作:スタンダール
  • 音楽:ルネ・クロエレック
  • 製作年:1954→2009
  • 製作国:フランス
  • 配給:セテラ・インターナショナル
  • 時間:192分
  • ジャンル:劇映画
  • 原題:Le Rouge et Le Noir
  • 公開日:10/02/06
  • 京都シネマの上映情報
コンテンツ企画協力:京都シネマ