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蟹工船
小林多喜二が小説「蟹工船」を発表したのは1929年。劣悪な環境で働く労働者たちの闘争を描き、プロレタリア文学の最高峰として歴史に名を刻んだ。
それから80年後の現在。世界的な不況の中、派遣切りなどネガティブなキーワードが溢れる日本において、再び脚光を浴びた同作、ついに1953年(山村聡監督・主演)以来の映画化となった。監督は躍動感あふれる作風で多くのファンを持つSABU(『DRIVE ドライブ』、『疾走』)。原作の持つ物語の構造は残しつつも、スタイリッシュな映像と独特のユーモアを武器に、現代的なアレンジを施し、新たな世界を築き上げた。果たしてSABU監督が現代日本に呼びかけるメッセージとは…。(京都シネマ・エダ)
作品情報
- 出演:松田龍平、高良健吾、新井浩文、柄本時生、木下隆行(TKO)、木本武宏(TKO)、谷村美月、でんでん、森本レオ、大杉漣、西島秀俊
- 監督・脚本:SABU
- 音楽:森敬
- 製作年:2009
- 製作国:日本
- 配給:IMJエンタテインメント、ザナドゥー
- 時間:109分
- ジャンル:劇映画
- 公開日:09/07/04
- →京都シネマの上映情報