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二重被爆~語り部・山口彊の遺言
2010年1月に亡くなった二重被爆者・山口彊さんの晩年を追ったドキュメンタリー。戦後、山口さんは原爆症に苦しみながらも、自身の存在が反対運動の足を引っ張ってしまうと、原水爆への反対運動に表だって関わることはなかった。しかし、2005年に息子を全身のガンで亡くしたのをきっかけに「自分は生かされた命」と考え、長女のサポートを受けて語り部活動を始める。活動は地元長崎にとどまらず、国際連合でも上映会と講話を行った。2008年には、胃ガンの進行が判明するが、請われれば、講話に出かけた。そしてそんな山口さんの思いは、映画界の巨匠、ジェームズ・キャメロン監督をも動かすことになる…。山口さんからのバトンを繋ぐためにもぜひ若い世代と一緒に観てほしい作品。(京都シネマ)
作品情報
- 出演:山口彊、山崎年子、キャサリン・サリバン、グエン・ドク、ジェームズ・キャメロン、チャールズ・ペレグリーノ
- 監督・企画・プロデュース:稲塚秀孝
- 語り:加藤登紀子
- 製作年:2011
- 製作国:日本
- 配給:タキシーズ
- 時間:68分
- ジャンル:ドキュメンタリー
- 公開日:11/08/13
- →京都シネマの上映情報