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ブラジルから来たおじいちゃん
大正元(1912)年、大阪府吹田に半農半商の米屋の5男として生まれた紺野堅一さん。中学校を卒業後上京し、夜学に通いながら出版社の見習いとして働いていた。当時日本は不況のまっただ中。出稼ぎのつもりで単身ブラジルに渡って73年、様々な苦労を重ねながらも、諦めずに努力を続けてきた。その甲斐あって悠々自適の暮らしをしているが、毎年はるばる海を越えて日本へやってくる。日本にデカセギに来ているブラジル人を訪ねるためだ。公共の交通機関と自分の足を使い、日本各地を訪ねる紺野さん。
当時ブラジルに渡った日本人たちと、日本へデカセギに来ている現代のブラジル人たちの境遇は驚くほど似ている。そんな彼らの姿を自身の体験と重ね、見つめる今野さんの眼差しはとても優しく、温かい。(京都シネマ・赤染 芳)
当時ブラジルに渡った日本人たちと、日本へデカセギに来ている現代のブラジル人たちの境遇は驚くほど似ている。そんな彼らの姿を自身の体験と重ね、見つめる今野さんの眼差しはとても優しく、温かい。(京都シネマ・赤染 芳)
作品情報
- 出演:紺野堅一
- 監督:栗原奈名子
- 音楽:道下和彦
- 製作年:2008
- 製作国:日本
- 配給:アムキー
- 時間:59分
- ジャンル:ドキュメンタリー
- 公開日:09/03/21
- →京都シネマの上映情報